マルハナバチの技術情報


ナチュポールの品質について

ナチュポーレ  現在日本国内では7社以上からマルハナバチが販売されており、生産者の皆さんはどのブランドを選んだら良いか迷うことと思います。
価格が安くて受粉活動をしっかりしてくれる群を選ぶことが必要条件であり、安かろう悪かろうではせっかく導入した意味がありません。
弊社では年間数百箱のマルハナバチを取り扱っており、いろいろな群を見る機会が多くありますが、メーカー間に品質の格差があることは否めません。
全ての群が悪いわけではありませんが、中には品質がばらつくメーカーもあるようです。 オランダコパート社のナチュポールの品質がなぜ安定しているのかご紹介いたします。

ナチュポールの品質

 上図はマルハナバチを生産したときの品質と生産量のグラフです。
中間の品質のものが多く生産され、低品質、高品質のものはそれぞれ少なくなる傾向です。
日本向けのナチュポールはこの中から品質の高いものを選別して輸出されるので、巣にばらつきがなく安定した受粉活動をしてくれます。(グラフの青い部分)
またコパート社では年間30万群以上のマルハナバチを出荷しており、他社に比べグラフの山が高いので高品質品の絶対的な生産量も多いというわけです。
それでは比較的低品質のものはどのように使われるのでしょうか?
ヨーロッパではトマトなどの受粉にマルハナバチを使う場合、巣箱を購入するのではなく、業者が一定期間の受粉作業を請負う方法がとられています。したがって少しくらい飛びの悪い群があっても、追加の巣箱を導入してハタラキバチの数を確保するそうです。
日本では数万円を払って一箱ずつ購入していただくわけなので、品質にばらつきがあることは極力避けなくてはいけません。
品質の安定したナチュポールを選らぶことをお勧めします。