鉄力あぐりと植物の鉄吸収
植物に鉄が必要なことは前項までに説明しました。
また、日本の土壌には鉄分が多く含まれていますが、どうして鉄力あぐり・あくあを施用すると植物の生育が促進されるのでしょうか?
上図は一般的な土壌で植物が鉄分を吸収するために、どんな活動をしているかを表しています。
土中には鉄がFe(V)の形で存在しており、これを吸収できる形に変えるために植物は自ら根から酸を出して溶かします(1)
FeV→Fe(V)キレートとなった鉄を、さらに自らの出す還元酵素によってFe(U)キレートに還元し(2)、IRTとよぶトランスポーターがFe(U)キレートから2価鉄イオンをはがして細胞内に2価鉄を供給します。
このサイクルのために植物は自ら酸を出したり、還元酵素を出したり、また通常は成長のために利用するATPという植物エネルギーを使用し、体力を使うことになります。
一般的な鉄吸収のメカニズムに対し、鉄力あぐりを施用すると植物はスムーズに鉄分を吸収することができ、酸や酵素を出すストレスがかかることなく2価鉄を取り入れることができます。
鉄力あぐりは長期間にわたりFe(U)キレートの形で土中に存在できるので、植物は酸や還元酵素を出す作業から開放されます。また、植物エネルギーであるATPを本来の成長に利用することができるので、「鉄の吸収」という一連の作業が不要になることと相まって、健全な生育を行うことができるようになります。
のお問い合わせは
support@savegreen.co.jp
までお寄せ下さい。